今年のジロは伝説に

長くに渡って語り継がれるであろうジロの大逆転。伝説となるのが、チマコッピ(全ステージの中で最高標高地点)を迎える「第19ステージ」。今年のチマコッピはフィネストレ峠(標高2,178m)。ツールには出てこない未舗装区間、でまだ5月なんで雪景色、この雰囲気が気分を高めてくれる。観客もツールとは違って、ガチな自転車ファンが多かった。(ツールのラルプデュエズなどでは家族連れだったり、酔っ払いのダッチコーナーとかお祭り見物的雰囲気であるが・・)

フルームのアタック!80km単独逃げ

未舗装路に入ってから、スカイのペースアップ、さらには残り80kmを残しながらの総合4位フルーム単独アタック。マリアローザのサイモン・イェーツは既に遅れていたので、約3分弱離れた昨年覇者のドゥムランらを逆転しようとするアタック。この日のこの後の展開がどうなるのか。2000年のツール、パンター二がマイヨジョンヌのアームストロングに対し最初の峠で大逆転をかけて単独アタックしたものの吸収されたステージ(翌ステージ出走せずリタイヤ)を思い出す。総合の逆転は無理だろうと思ってましたが、結果は2位以下に3分以上の差でマリアローザ獲得。

最近のツールドフランスっておもしろくなかった

近年のツールドフランスは余りおもしろくないというのが正直な感想でした。一つの大きな原因はヘルメット装着義務づけになったこと。画面上で選手の識別がしにくかったり、表情が見にくくなった。もう一つは、エース同士のガチンコ対決が観られなくなった。後者については、チームスカイのような鉄壁のチーム力(他チームに行けばエースを張れるような選手でメンバーを固めて)でレースを完全にコントロールするので、ほぼゴール間近までアシストに守られたままだったりする。

今年のツールドフランスがおもしろくなる訳

でも今年から、UCI(国際自転車競技連合)がグランツールへの各チームの最大参加人数を9人から8人に削減することを決定。この人数削減が好影響がでて、チーム戦から個人戦な要素が濃くなって、ツールもグッとおもしろくなると期待しています。

 

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