縦置きロードバイクバイクスタンドのサイクルロッカーR

街中でいわゆるママチャリに乗っている女性。自転車にのっている姿が美しく絵になっている。スタイルがいいだけではありません。サドルが高いからです。

下の写真はスイスで撮った写真です。
サドルが高いスイスの女性

日本の場合は子供の頃に、サドルの高さを両足が「ぺったり」つく高さにあわせるよう教わります。自転車に乗って足が地面に着かないと「危ない」と思われているのが日本の「常識」。ですが、ヨーロッパでは子供でもおばさんでもサドルは高いのです。この写真の女性がたまたまカッコイイのではないのです。

■なぜサドルを高くするのか。
「ペダルは上から下に押し込むのではなくて回転させる」ものだからです。少しややこしい説明になりますが、自転車に乗る上で当たり前の話です。一番最初に自転車に乗る時に学ばなければならないことですが日本ではこれを教えません。

サドルを高くしたペダリング

左がサドルが低い場合。サドルが高いと右のように回すことができる。

ペダルを当てる位置

ここが拇指球。ペダルはここで踏む。

サドルが低いと、ペダル位置が時計で言うところの「2時」くらいの位置から「5時」の位置までしが力が伝わりませんが、
①サドルを高くして膝をもう少し伸ばした状態にして
②ペダルを「土踏まず」ではなく、指の付け根の「拇指球」に当てる
そうすれば、「11時」くらいから舐めるように回して「7時」くらいまで力を込めることができます。これを両足で交互に力を伝えれば、スムーズに足が回転します。こうすれば、力を使わずに自転車を進めることができます。スピードもでるしより長い距離も走ることができます。つまり、サドルが低い乗り方は、「より筋力が必要で膝に負担がかかる」乗り方といえます。

■足が着かなくても危険ではない
これだと「停止したときに足が着かないので危ないのではないか」と思われるかもしれません。それが危なくないのです。停止するときにはサドルから腰を下ろせばいいのです。

サドルの高いお姉さん

停まるときはサドルから腰を下ろす。土踏まずではなく拇指球にペダルを当てるので、ハイヒールでも自転車を漕げる。オススメできませんが。 www.cycling-ex.comより引用

漕ぎ出しの時も、サドルに座って漕ぎ出すのではなくて、片足でペダルに乗って、前に進んでからサドルに腰を下ろします。しかし殆どの人がこれがで怖くてできない。ちょっと練習すればできます。日本では荷物を載せた自転車でサドルに座ったまま両足爪先立ちしてる人いますが、ぐらついてこちらの方が危険です。

■「ママチャリ」の問題点

ここで問題があります。我が家にある「ママチャリ」もそうなのですが、サドルの高さを上げようとすると、シートポストの長さが足りなくてあがらない。何ともお粗末。値段だけで自転車を選ばないように。

■サドルが高いとカッコイイ

 

サドルの高いスイスのお姉さん2。

こちらもスイスお姉さん。パンプスでマウンテンバイク

サドルの高いミラノのお姉さん

ミラノのお姉さん。このサドルは高い。
信号待ちでも足は着かない。

たまに近所でサドルを高くしている子供やママチャリをみます。よくみるとみんな「外人さん」。欧米ではきっと、子供の頃からサドルの高さは「高く」するように教え込まれているのだと思います。自転車にはじめて乗る練習の場合は両足が「ぺったり」でいいのですが、そのまま自転車に乗り続けていませんか。サドルを高くして、止まる時には腰を下ろす。そうすれば自転車の素晴らしさがより理解して頂けます。

両足が地面に「ぺったり」着く高さにサドル高をセットしていませんか?もう少しサドルを上に上げてみてください。(あがらない自転車の場合はシートポストを交換しよう)

関連記事

PAGE TOP