クランクストッパースタンドをご利用頂いている方から、「前輪がピッタリ収まらない。」、「ガタつく」といった問合せがあるときがあります。
ギヤを一番重いギヤにしてください。これでピッタリ収まります。不良品ではないので安してください。
なぜこのようなことがおこるのか?ややこしくてうまく説明するのは難しいですが、自転車の特性をイメージしてください。
止まっているときにペダルを逆回転させると後輪のハブから「カラカラ」と音がします。自転車の後輪は逆方向には自由に回る「フリー機構」というものがついています。ラチェットドライバーで使われている「ラチェット」ともいいます。(フリー機構がついていないものを固定ギヤといいます。競輪用自転車などピストは固定ギヤになります。)
このフリー機構の部分ではカチカチといって段階的に動くため、次の「カチッ」という音が出るまで少しだけ遊びがあります。
この遊びの部分が後輪からチェーンを通じてクランクに伝わるために、遊びが大きい場合、前輪がピタッと収まらないことが起こります。
きつい上り坂ではギヤを軽くします。別の言い方をすれば、一定の距離を進めるのにたくさんペダルを回転させるようにします。反対にギヤを重くすると、一定の距離を進めるのに、ペダル回転させるのは少しだけすみます。
この一定の距離をフリー機構の遊びと考えるならば、ギヤを重くすればクランクに伝わる遊びが小さくなります。
なので、予め重いギヤに入れてからクランクストッパースタンドに自転車を納めれば、遊びは少なくピタッと収納することができます。
ちなみに、ピストなど固定ギヤでは静止した状態でクランクが逆回転できないのでクランクストッパースタンドはご使用できません。
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