ロードバイクの保管場所は、都市に住むサイクリストの最大の悩みといえるでしょう。サイクリストにとって大切な自転車は室内保管が大前提です。戸建て住宅なら安全安心に室内保管するスペースを確保しやすいけれども、集合住宅の場合、駐輪場はあっても、外部で雨ざらしで保管状態に問題があるもの、または屋内であっても不特定多数が出入りがありセキュリティが確保されていないものがほとんどです。
そこで、サイクリストが安心安全にロードバイクを保管できる機能・設備を持った集合住宅を紹介します。
普通のマンションの「駐輪場」とは
一般的なアパートマンションでは、「駐輪場」にて自転車を保管します。一般的な駐輪場は2段式などの駐輪ラックが屋外、あるいは屋内に設置されています。そしてこの駐輪場にはマンション居住者しかは入れない駐輪場もあれば、マンション居住者以外の人もアクセス出来るものがあります。
また、一般的な社会通念としては、自転車は駐輪場で保管するものであり、各住戸に持ち運びすることに理解が得られない場合が多くあります。エレベータに乗せること、自転車を押して廊下を歩くこと、など。一般の居住者が邪魔に感じるだけでなく、管理会社からすれば汚れが付きやすいだけでなく、エレベーターや廊下の壁にハンドルやペダルがぶつかって傷がつきやすくなります。管理組合で問題化されたり、管理規約で禁止されている場合も多くあります。
サイクリストマンションとは
本サイトで「サイクリストマンション」とは、「安全安心にロードバイクを保管する場所が用意されている集合住宅」と定義します。具体的には、下記のように安全・安心のセキュリティが確保されている駐輪スペースを有するということです。
1.自転車を個室に収納する
2.サイクリスト以外は入れない駐輪スペースがある
3.各住戸内に保管できる環境が整っている
1.については、ロッカータイプ、トランクルームタイプなどが考えられます。個室スペースに収容して施錠ができることが必要になります。
2.については、一般の駐輪場スペースとは別の区画が形成されていて、この区画利用者以外は入れない施錠された駐輪スペースを有するものになります。
3.は一般な駐輪場ではなく、各住戸内に保管できる設備環境が整っており、他の居住者にもサイクリストマンションとして公認されているものになります。
サイクリストマンションをキーワード化する。
オートバイ用の駐輪スペースがあるマンションは「バイカーズマンション」というキーワードでネット検索することができます。バイク置き場のある賃貸住宅を探す場合はネット検索サイトなどもあります。自転車の場合ですと、一般的な(いわゆるママチャリ用の)駐輪場が検索結果にでてきます。ロードバイクがおける駐輪場のネット検索サイトは現状ではありません。
「サイクリストマンション」というキーワードを普及させることにより、一般社会に自転車の室内保管の必要性を認知させ、自転車環境の向上を目指して参ります。