「ロードバイク縦置きスタンドを使用すると自転車の重量がスポーク1本にかかる」
「リアホイールのスポークが段差もない平地でいきなり、1本パツンと折れてしまいました。」などスポークに関するコメントを頂戴しております。
スポークにはテンションがかかっています。引っ張り力
スポークテンションというのは引っ張り力です。ハブからリムにスポークをかけて放射線状に引っ張っているのです。ではこのスポークのテンションはどの程度かかっているのでしょうか。
シマノのディーラーマニュアル(si.shimano.com/pdfs/dm/DM-WH0002-08-JPN.pdf)によりますと、DURA-ACE WH-R9100-C24-CL/WH-9000のリア左側で600-900N(ニュートン)という値です。N(ニュートン)とは、質量に重力加速度9.8m/s2 [メートル毎秒毎秒] をかけ算します。
重さ (N)=質量 (kg)×9.8 (m/s2)
自転車の自重による受ける力は圧縮力
10kg×9.8(m/s2)[重力加速度]=98N(ニュートン):約100ニュートン
の力が反力として接地面からかかります。ホイール全体としてみれば自転車の自重がハブにかかり、ハブと接地面の間で圧縮力がかかります。仮にこれが1接地面に対し、一本のスポークに集中する(実際は分散される)と仮定して、平置きでは50Nの力がかかることになります。
自重によるスポークへの影響とは
自重による力(50N)よりスポークテンションによる引っ張り力(600-900N)が断然大きいので、殆ど影響はないといえるでしょう。
縦置きによる影響
関連記事